症例検討の場所を作ってみました。

2006/11/27






一宮西病院の滝です。頚動脈狭窄症の症例について相談です。
68歳男性、平成18年10月27日に右片麻痺で発症し、入院中です。MRI で小さな脳梗塞と大脳全体の脳萎縮と軽度な右慢性硬膜下血腫を認め、現在 ADL は自立していますが、軽度の認知症があります。脳血管撮影で左内頚動脈完全閉塞、右内頚動脈狭窄症を認め、Pcom を介して他生の colateral はあります。冠動脈を含めた心機能の精査で全身麻酔は可能な状態です。CBF study で左大脳半球は負荷前後ともに血流低下の状態です。
血管内治療なら全身麻酔下でミントキャッチを使用するなどの方法を考えましたがいかがでしょうか。

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〒491-0201
愛知県一宮市奥町字下口西89番地の1
一宮西病院 脳神経外科 滝 英明
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2006/11/09

先日、さらに1週後のフォローに合わせて、コイリングができるならやろうということで、DSAをやりますと、小さいけれどりっぱな動脈瘤になっていました。


で、そのままコイリングを行いました。

立派とはいっても小さくて、2mmのコイルが2本しか入りませんでした。3本目をトライしましたが、カテーテル先端が逸脱して、もう挿入ができなくなってしまいました。
バルーンは、急性期ではありませんが破裂でもあったし、positioningが難しそうなので使用しませんでした。
福井先生が言われるように、あのまま小さいままだったら、経過観察ということになるのでしょうか。
この部位の手術は難しいのでしょうか?


2006/11/08

basilar trunk aneurysm

 発症時3D-CTA(前から)

 翌日DSA(VA側面像)


 1週間後 3D-CTA(右側から)

SAHで発症しました。脳底動脈遠位部で腹側に突出する小動脈瘤ですが、1週間経つとちょっと大きくなっています。発症時は血豆みたいですが、1週後にはアヒルの口みたいに扁平で前方にとんがっています。
こんなタイプの瘤はごらんになったことがありますか。 

参加ユーザー