ins-mikawa

症例検討の場所を作ってみました。

2008/01/15

再狭窄をきたしたM1狭窄の治療について

40代の女性 左M1閉塞に対して治療を行ないました。



2007年5月23日 左)M1閉塞に対してlysisを行い、起始部の狭窄に対してPTAを追加。再還流を得ました。麻痺、構語障害は著明に改善しました。




MRAでフォローしていましたが、7ヶ月目で再狭窄が明瞭になりました。症状の出現はありません。
SPECTでは左半球の予備能低下があります。



先日のDSAです。M1起始部にshort segmentの再狭窄が見られます。

2007/12/23

血栓化を伴う内頚動脈瘤(解離性動脈瘤)

30歳代の男性
10年程前に右)脳梗塞を発症している。リハビリなどで現在は自立している。


2004年のMRIでは右)MCA領域に広範な梗塞が認められる。右)側頭窩下にround lesionが認められている。



今回follow-upの検査を行ったところ、右)内頚動脈に血栓形成を伴う動脈瘤が認められた。



DSAでも動脈瘤が確認された。対側からのcross flowは認められない。

2007/06/10

CABG LITA-LAD後の鎖骨下動脈狭窄



数年前にCABGが行なわれており、その近位に鎖骨下動脈狭窄をきたした症例です。Palmatzを乗せ替えてfemoral approachで施行しました。起始部に解離が生じましたが、f/uのCTAでは消失しました。
左椎骨動脈は弓部から直接分岐していましたのでprotectionは必要ありませんでした。LITAのprotectionも行なっていません。

2007/03/08

鎖骨下動脈のPTAとステント留置



右)鎖骨下動脈の潰瘍を伴う狭窄病変に対してPTAとステント留置を行いました。
大腿動脈アプローチのみでやってみました。術前は右)VAもほとんど見られませんでしたが、PTA後に描出が見られるようになり、ステント留置後はステントメッシュを通っての血流の改善が認められます。内胸動脈も流れるようになりました。ステントはSMART controlを使いました。遠位の狭窄については様子観察ということにしました。

2006/11/27






一宮西病院の滝です。頚動脈狭窄症の症例について相談です。
68歳男性、平成18年10月27日に右片麻痺で発症し、入院中です。MRI で小さな脳梗塞と大脳全体の脳萎縮と軽度な右慢性硬膜下血腫を認め、現在 ADL は自立していますが、軽度の認知症があります。脳血管撮影で左内頚動脈完全閉塞、右内頚動脈狭窄症を認め、Pcom を介して他生の colateral はあります。冠動脈を含めた心機能の精査で全身麻酔は可能な状態です。CBF study で左大脳半球は負荷前後ともに血流低下の状態です。
血管内治療なら全身麻酔下でミントキャッチを使用するなどの方法を考えましたがいかがでしょうか。

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2006/11/09

先日、さらに1週後のフォローに合わせて、コイリングができるならやろうということで、DSAをやりますと、小さいけれどりっぱな動脈瘤になっていました。


で、そのままコイリングを行いました。

立派とはいっても小さくて、2mmのコイルが2本しか入りませんでした。3本目をトライしましたが、カテーテル先端が逸脱して、もう挿入ができなくなってしまいました。
バルーンは、急性期ではありませんが破裂でもあったし、positioningが難しそうなので使用しませんでした。
福井先生が言われるように、あのまま小さいままだったら、経過観察ということになるのでしょうか。
この部位の手術は難しいのでしょうか?


2006/11/08

basilar trunk aneurysm

 発症時3D-CTA(前から)

 翌日DSA(VA側面像)


 1週間後 3D-CTA(右側から)

SAHで発症しました。脳底動脈遠位部で腹側に突出する小動脈瘤ですが、1週間経つとちょっと大きくなっています。発症時は血豆みたいですが、1週後にはアヒルの口みたいに扁平で前方にとんがっています。
こんなタイプの瘤はごらんになったことがありますか。 

参加ユーザー